25Mar
2017年のプロ野球開幕をちょうど1週間前に控えた金曜の午後、
前年の日本チャンピオン日本ハムファイターズの
内野守備走塁コーチ 兼 作戦担当 という長~い肩書を持つ
白井一幸さんの話を聞くという大ハッピーな体験をしてきました。
テーマは「常勝の組織論」。
日本一弱いチームが日本一強いチームになるために
どうやって「実力、チームワーク、運」を高めたのか、
具体的なエピソードを交え
ユーモアたっぷりにお話ししてくださいました。
2時間の講演が終わりに近づいたころ、
テーマとは関係ないものの会場から
「斎藤佑樹投手はどうなっているのか」
という質問が出たのですが、
そのときの返答がまさにUSPの概念そのものだったので
ご紹介させていただきます。
【白井一幸コーチのお話し】
斎藤佑樹投手は、みんなが思うよりもずっと努力している。
ただし、努力の方向に問題がある。
例えるなら、彼は1500ccのエンジンで、
甲子園で投げ合った田中将大投手は5000cc。
高校時代は斎藤投手が1500ccの性能をフル活用していたが、
田中投手は1500ccしか使えていなかった。
その結果、当時はライバルとして互角の戦いを演じたものの、
いまは田中投手が5000ccのエンジンをフル活用しているため
実力に開きが出てしまっている。
ただし、1500ccなりの戦い方というのはあって、
これまでも1500ccのエンジンで成功した投手は
何人もいる。
コーチはいくつかそのヒントを提供しているが、
最後にどうするか決めるのは選手自身だ、と。
これはまさに、USPの概念そのもので、
大切なのは、
「自分が勝てる場所で、誰よりも努力する」
ということ。
160kmの剛速球を投げようとしたり
30cmも落ちるフォークボールを習得しようと
自分に合っていないことでがんばっても、
努力が実る可能性は低いです。
それよりも斎藤投手の武器である
「頭のよさ」を活かしたやり方で勝負すれば、
きっと活路は見えてくるはず。
ボクは野球はシロートですし、
斎藤投手の強みもちゃんと把握していないので
具体的な解決策は語れませんが、
ただ1つ言えることは
一般的に「スゴイ」ことをめざすのではなく、
「自分が勝てる場所はどこか」
を理解し、そこで努力をすれば
結果が出る可能性は高まります。
努力よりも、
努力する場所を見つけだす努力を!
USPをつくるとは、
自分が最高に輝ける場所を見つける
努力なんです。
追伸
講演を聞いて、
白井一幸コーチおよび日本ハムファイターズの
大ファンになってしまいました。
今シーズンはファイターズの試合を観に行きます。
自分、影響受けやすいみたいです(笑)
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