26Jun
文章(コピーライティング)は、センス。
あなたはこれまで、そんな風に思っていませんでしたか?
・文章が全然思い浮かばないんです。
・今日も言葉の神が舞い降りてこなくって。
・そもそも文章書くのキライだし。(笑)
そのような文章にまつわる不満・苦情・グチは、すべて「文章は、センスである」という誤解から生じています。
この際、ハッキリさせちゃいましょう。
文章は、センスではなくスキル。
学べば誰もが上手くなるし、基本スキルさえ身につければ、読み手にグッと伝わる文章が書けるようになるのです。
そこで「文章スキルアップ基本5カ条」と題し、文章アレルギーの方にもきっと役立つ5つのスキルを大公開します。
【文章スキルアップ基本5カ条】
その1 「ハッピーマインド・メソッド」
~文章を書くときは、楽しい気分で~
いきなり「なんのこっちゃ?」と拍子抜けしたかもしれませんが、じつは文章を書くときって気分がとっても大事なんです。
よく「うまく書けないっ」とシカメっ面で悪戦苦闘している人をお見かけしますが、読んで楽しいと思われる文章は、楽しい気分から生まれます。
まずは、あなた自身がハッピーマインドに!
あなたのハッピーが、読み手のハッピーを生み出します。
※もしも悲しい文章を書くときは、とっても悲しい気分になることから始めてください。文章と気分を同化させるのがコツです。
その2 「ハットトリック・メソッド」
~文章はいきなり書かない。3つのゴールを決めることから~
文章の主役は、書き手ではなく読み手。
書き手が好きなように書くのでなく、読み手の役に立って、何か変化が起きて、はじめて書いたカイがあるというもの。
そのために、書き始める前に3つのゴールを決めて「文章の柱」をつくりましょう。
① 目的
読み手にどんな価値を提供するのか、もしくはどんな行動をしてもらいたいのか。
ビジネスに限らず、文章には何らかの目的があります。
その目的を「誰が聞いてもイメージできる」レベルまで具体的にしてみましょう。
② ターゲット
読み手は、誰か。
みんなに読んでほしい文章だとしても、もっともよろこんでくれるのはどんな人かを決めます。
たとえば、「30代女性」という属性(デモグラフィック)だけでなく、「いまの仕事は好きだけど、留学経験もありコミュニケーションも得意で、そんな自分をもっと活かせる仕事に就きたいと思ってる人」というように、悩みやニーズ(サイコグラフィック)までとっても明確にします。
③ コンセプト
文章で伝えることや表現することは、何か。
話のコンセプトをズバっと決めてしまいましょう。
コンセプトが定まらないと、訴求ポイントや伝え方がブレブレになり、読み手がトンチンカンになることも。
「●●に悩んでいる人に、●●を伝える」
「●●を必要としている人に、●●を教える」
というような文章コンセプトをつくりましょう。
その3 「結論ファースト・メソッド」
~文章は、結論から考える。結論が決まれば、ほかの文章も固まる~
文章は、結論のためにあると言ってもいいほど。
話の結論を、真っ先に決めてしまいましょう。
「頭から順番に書かなければいけない」なんてルールはないし、メリットもありません。
それより結論から考えれば、もっとも大事なところに時間も労力もつぎ込めて、文章が強化されます。
書き出しをどうしようかといういわゆる「最初の一文問題」や、何言ってるのかわからない「論点ブレブレ問題」も、モノの見事に解決できますよ。
その4 「ラフスケッチ・メソッド」
~いきなり清書しない。まずはラフスケッチ(下書き)で構成から~
文章は、絵といっしょ。
ラフスケッチで全体の構成を決めて、「これでいけるぞ!」と確信してから書き始めます。
つまり、「考える」という構成パートと、「書く」という表現パートを分けることが大事なんです。
考えながら書くと、何を書いたらいいのか途中で困惑したりして、袋小路から脱出できないこともあります。
いきなり清書するのではなく、考えてから、書く。
これだけで、文章が論理的になりますよ。
その5 「幽体離脱・メソッド」
~文章は書き終わってからが、勝負~
文章を書き終えて、ホっとひと安心してる場合じゃないんです。
書き終えてから、本当の勝負が始まります。
幽体離脱したかのような客観的視点で何度も読み直しリライトすることで、ムダが省かれ、表現が磨かれ、文章がキラキラ輝きだします。
ただし、『客観的に見直す』というのは、じつはとっても難しい作業。
そこで、書き直す前にいったん『自分をリセット』するのがポイントです。
時間があるなら、一晩寝てから読み返す。
時間がないなら、ちょっと散歩してみるとか、トイレに行ってみるとか、1曲歌ってみるとか、とにかく書いた気分のまま読み返さないことです。
合言葉は、「Reset & Read!」
自衛隊の研修とコピーセミナー
「文章スキルアップ基本5カ条」を読んでみて、いかがでしたでしょうか。
この内容は中小企業の社長さん向けに行ったコピーセミナーでお話ししたものです。
受講者の中に「前職が自衛官」という方がいらっしゃったのですが、セミナーの最後に語ってくれた感想を紹介させていただきます。
「コピーセミナーの内容、自衛隊の研修で教わったことと本質がまるっきり同じでした」
命を救う、国を守る。
そのために自衛隊で行われている「指示の仕方」と、「文章スキルアップ基本5カ条」の本質が同じだったと言うのです。
一見全然違うモノですが「人に何かを伝える」という視点では、本質が同じだということではないでしょうか。
「文章スキルアップ基本5カ条」を実践することで、読み手に伝わり、よろこばれ、スゴイ価値を提供できる文章が書けるようになるはず。
そして、あなた自身がモノを書くよろこびに目覚め、これからいろんな場面でグッドコミュニケーションを生み出す存在になっていただけたら、とってもうれしいです。
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